厚生労働省は毎月、全国の病院・診療所の増減を公表しています。2016年3月末の医療施設総数は、全国で17万施設を超えています。一般病院の中で、療養病床を持つ病院は3837施設です。また診療所では、有床診は7766施設で、過去1年間で450以上の施設の減少です。このペースが続くと、2017年10月には有床診療所数が7000施設を切ることになります。
2016年度の診療報酬改定における、在宅復帰機能強化加算の新設や、在宅復帰機能強化加算を届け出ている病院を7対1病院などからの在宅復帰先に追加、夜間看護配置加算の評価充実といった有床診の経営支援内容が、どれだけの効果を出しているのか、最新のデータが気になるところです。病床数を見てみると、2016年3月末の全病床数は約166万床で前月より大幅減となりっています。
2015年12月末から2016年1月末にかけても大幅な減少が続いています。一般病床、療養病床ともに減少していることがわかります。最近の一般病床の数の動向を見ると、大きく減少していることがわかります。平均在院日数の短縮化や、入院医療の外来シフトが進む中で、こうした「大幅減少」傾向が今後も続くのか、長期的な傾向はどうであるのかなどは今後も注意深く見ていく必要があるでしょう。